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震為雷 しんいらい

●二龍玉を競うの象

にりゅうぎょくをきそう

これは重震の卦である。震に怒るの意あり又龍はよく怒るもの故、震に龍の象ありとし、なお震卦は一陽二陰の下に震い動く意ある故、龍の象とする。そして此の卦上下共に震であるから即ち二龍である。又震に宝玉の象があるから二龍玉を競うといったのである。その競うというのは上下の二雷相振動するというためである。

●声あって形なしの意

こえあってかたちなし

雷が激震するときは、それは百里を驚かすが、然し誰もその形を見ざる故に即ち声あって形なしである。